症例ブログ

膀胱炎・膀胱結石

ここ数日でグッと気温も下がり、涼しい日が続くようになりました。
この時期は朝晩の気温差のほかに、気圧の変化も出始める時期となります。
それが原因で体調を崩してしまうわんちゃん、ねこちゃんも多くなってきますので
体調管理には十分に気を付けてお過ごしください。

さて、今回は涼しくなってくると多く見られる『膀胱炎・膀胱内結石』について
ご紹介させていただければと思います。

 

膀胱炎

最近よく見られるのが『血尿』『頻尿』といった症状です。

原因としては
・夏が過ぎ、飲水量が減った
・膀胱炎により尿が溜まってくると鈍痛があり、
膀胱内に尿が無くても残尿感で無理に排尿をしようとする
・排尿後陰部を舐めている(上向性細菌感染膀胱炎)
→これを予防するには歯石除去などの口腔内を清潔に保つことが重要になってきます。
・フードに含まれるリンやマグネシウムの過剰摂取
→市販で売られているフード内にはリンやマグネシウム、塩分が
少し多く含まれていることがあるので注意しましょう。
・膀胱内に砂粒状の結石・結晶がある
又は結石が存在している

などといった原因が挙げられます。

また、旅行等で長時間尿を我慢させてしまったという原因がある場合は
膀胱炎として治療し、数日間の投薬を行うと改善されますが、
症状を繰り返してしまう場合は
詳しい検査(尿検査、膀胱内のレントゲン・エコー検査)を行います。

これにより
膀胱内に結石やポリープ、場合によっては扁平上皮癌等が見つかるケースがあります。

 

膀胱結石

つい最近、膀胱結石による血尿症状があり手術を行った子がいます。
その2件の症例を写真とともにご紹介させていただきます。

①ヨークシャーテリア(8歳 ♀)

・2年前に95%シュウ酸カルシウム結石で手術。
今年血尿症状があり検査を行ったところ結石の再発を確認

レントゲンで膀胱内に複数の結石が確認されました。

エコー検査でも複数の結石が確認できます。
結石の下に、薄くですがシャドーが引いてあるのも確認できました。

・今回の結石分析の結果は
ストルバイト47%、シュウ酸カルシウム41%、リン酸カルシウム12%の
複合型の結石でした。

画像で写っていた通り、小さい粒上の結石が沢山出てきました。

その後の術後の経過は良く、血尿も落ち着いているそうです。

 

②スフィンクス(13歳 ♀)

・尿に血が混ざっている、とのことで来院。
検査を行ったところ、この子も膀胱内に結石が確認されたので
手術を実施。

レントゲン画像では少し分かりづらいですが
膀胱内に結石があるのが確認できます。

エコー検査ではかなりはっきりと写りました。
また、先ほどの子に比べてかなり分かりやすく
結石の下にシャドーが引いているのが分かります。

・除去した結石の見た目はシュウ酸カルシウム結石のように見えましたが
結石分析の結果、ストルバイト結石と結果が出ました。

見た目だけでは分からず、今後もしっかりと結石分析をするべきと
改めて感じた症例でした。

術後は症状も落ち着き、元気に過ごしているそうです。

 

少しでも症状が出た場合、様子を見るのではなく
早めの受診や検査等をお勧めいたしますのでいつでもご相談ください。

 

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