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日本における狂犬病の現状と対策について

駒沢どうぶつ病院からのお知らせ

世田谷駒沢・桜新町の動物病院「駒沢どうぶつ病院」からの大切なお知らせです。なお、内容は随時更新していますので、最新の情報をお確かめください。なお、詳細につきましては当院までお問い合わせください。

日本における狂犬病の現状と対策について

日本における狂犬病の現状と対策について

駒沢どうぶつ病院 院長の田部久雄です。

10月28日、日比谷公会堂で日本医師会と日本獣医師会の連携でシンポジウムがあり、出席してきました。

最近はデング熱やマダ二を媒介するSFTS、エボラ出血熱などがニュースになっていますが、実は日本には発生の無かった狂犬病こそ、イヌも人に感染し発症したら100%死亡する病気です。

昨年、日本と同じ狂犬病が無い国であった台湾で野生動物から53年ぶりに狂犬病が発生し、大きな問題になり、犬が捨てられたり大パニックになりました。

またフィリピンで犬に咬まれた日本人が日本国内で狂犬病発症し、死亡したことも記憶に新しいと思います。

流通機関が発達し、世界中のいたるところからコンテナで空輸される昨今、コンテナ内や船内にコウモリ(狂犬病はすべての哺乳類に感染します)などが入りこみ野生動物に伝染し、狂犬病が発生してゆく危険が迫っているのが今の日本の現状です。

今こそ日本には狂犬病が無いという意識を変え、発生国から狂犬病が入らないようにすることが、愛する飼い犬、ひいては家族を守る事になるのです。

当面、飼い犬の狂犬病ワクチンの接種率を70パーセント以上に上げないと、いざ狂犬病が日本で発生した際の抑止力にならず、現在40数パーセントのワクチン接種率では狂犬病発生をコントロールできない状態です。

愛する飼い犬 家族を守るために 最低限狂犬病の予防接種を受けることが愛犬家の

マナー及び義務であることを今一度考えましょう。

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