💉犬の予防接種はいつから?~子犬から成犬までのワクチンスケジュール~ 【獣医師執筆】

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駒沢どうぶつ病院からのお知らせ

世田谷駒沢・桜新町の動物病院「駒沢どうぶつ病院」からの大切なお知らせです。なお、内容は随時更新していますので、最新の情報をお確かめください。なお、詳細につきましては当院までお問い合わせください。

💉犬の予防接種はいつから?~子犬から成犬までのワクチンスケジュール~ 【獣医師執筆】

医療情報の信頼性について

執筆者: 駒沢どうぶつ病院
所在地: 〒154-0012 東京都世田谷区駒沢3-16-2
電話: 03-3421-7009
最終更新: 2026年6月3日

【医療情報の重要表示】
本記事は犬の健康管理に関する一般的な情報を提供していますが、個別の診断や治療の代替とはなりません。愛犬の健康状態に応じた適切な対応については、必ず獣医師にご相談ください。

 

“犬の予防接種”とは?

予防接種(ワクチン接種)とは、感染症から犬を守るために、ウイルスや細菌の病原体(無毒化または弱毒化したもの)

を体内に取り入れ、免疫記憶を作り出す医療行為です。

ワクチンを接種することで、犬の体内に『抗体』が作られ、

実際に病原体が侵入した際に速やかに免疫反応が起こり、発症や重症化を防ぎます。

予防できる主な感染症

🦠犬ジステンパー ▶致死率50~80%の重篤な感染症

🦠犬パルボウイルス感染症 ▶子犬の致死率90%超

🦠犬アデノウイルス感染症 ▶肝炎や呼吸器症状を引き起こす

🦠狂犬病 ▶発症後の致死率はほぼ100%(法律で接種義務あり)

🦠犬パラインフルエンザ ▶ケンネルコフの主要因

🦠レプトスピラ症 ▶人獣共通感染症の1つ、腎不全や肝不全の原因

 

予防接種の重要性

生命を守る最も効果的な予防策

ワクチン接種は、致死率の高い感染症から愛犬を守る最も確実な方法です。

特に免疫力の弱い子犬期はワクチン未接種の場合、感染症によるリスクが非常に高くなります。

集団免疫の形成

個々の犬がワクチン接種を受けることで、地域全体の感染症流行を抑制する『集団免疫』が形成されます。

これにより、免疫力の弱い犬や高齢犬も間接的に守られます。

法的義務(狂犬病ワクチン)

日本では狂犬病予防法により、生後91日以上の犬の飼い主には年1回の狂犬病ワクチン接種が義務付けられています。

未接種の場合、20万円以下の罰金が科せられる可能性があります。

 

ワクチンの種類(コア・ノンコア)

コアワクチン(すべての犬に推奨)
💉犬ジステンパー

【対象疾患】ジステンパーウイルス

【推奨理由】致死率が極めて高く、環境中で長期生存

💉犬パルボウイルス

【対象疾患】パルボウイルス

【推奨理由】子犬の致死率90%以上、感染力が強い

💉犬アデノウイルス2型

【対象疾患】伝染性肝炎・呼吸器疾患

【推奨理由】重篤な肝障害や呼吸器症状

💉狂犬病

【対象疾患】狂犬病ウイルス

【推奨理由】法的義務人獣共通感染症

※狂犬病清浄国である日本での発生を防ぐため、必要です。

 

ノンコアワクチン(生活環境に応じて推奨)
💉犬パラインフルエンザ

【対象疾患】   ケンネルコフ

【推奨される犬】 ドッグラン利用犬、多頭飼育

💉レプトスピラ

【対象疾患】   レプトスピラ症

【推奨される犬】  河川・山間部散歩犬、農村地域犬

→近年ではネズミやハクビシン、タヌキ等の排泄物からもうつると言われ、人への感染も出てきています。

💉犬コロナウイルス

【対象疾患】   犬コロナウイルス感染症

【推奨される犬】  多頭飼育施設、子犬

 

混合ワクチンの種類

当院では生活環境に応じて以下の混合ワクチンをご提案しています。

また、数あるワクチンの中でも『レプトスピラ』が都内でも発生があるので、当院ではレプトスピラが入っている『7種混合ワクチン』をお勧めしています。

〇5種混合ワクチン

→コアワクチン+犬パラインフルエンザ (室内飼育犬に推奨)

〇7種混合ワクチン

→5種+レプトスピラ2種        (屋外活動が多い犬に推奨)

⚠️ワクチンの種類が多いほど副作用のリスクがやや高まるため、

獣医師との相談の上、愛犬に最適なワクチンを選択することが重要です。

 

子犬のワクチンスケジュール

推奨スケジュール(WSAVA準拠)

📅生後6~8週齢  :混合ワクチン1回目   …母犬からの移行抗体が低下し始める時期

📅生後10~12週齢 :混合ワクチン2回目   …2~4週間隔で接種

📅生後14~16週齢 :混合ワクチン3回目   …16週齢以降の接種で十分な免疫獲得

📅生後3カ月以降   :狂犬病ワクチン      …混合ワクチン最終接種から1カ月後

※上記のように推奨しておりますが、混合ワクチンの間に接種することもあります。

スケジュールは必ず獣医師にご相談ください。

📅1歳時       :混合ワクチン追加接種    …免疫の確実な定着のため

 

母犬からの移行抗体とは?

子犬は産まれた直後、母犬の初乳を通じて“移行抗体”を受け取ります。

この抗体は生後6~12週齢で徐々に減少し、その間はワクチンの効果が不十分になる場合があります。

そのため、複数回のワクチン接種が必要です。

 

子犬期のワクチン接種後の注意

・最終ワクチン接種から2週間は他の犬との接触を避ける

・散歩は最終接種から2週間後を目安にスタート

・ドッグラン、ペットホテル等の利用は獣医師に相談

 

成犬のワクチンスケジュール

追加接種(ブースター)の考え方

WSAVAガイドライン2024では、コアワクチンの追加接種は『3年ごと』と推奨されている場合があります。

ただし、日本国内では以下の理由から『年1回』の接種が一般的です。

(海外に比べ、ワクチンの接種率が低く、集団免疫が少ない傾向がある)

✒️日本で認可されているワクチンの多くの有効期限が年1回である

✒️毎年の健康診断の機会として活用できる 等

 

当院の推奨スケジュール

📅1~3歳        混合ワクチン             :年1回

📅1歳以降毎年    狂犬病ワクチン            :年1回 (法的義務)

📅3歳以降      混合ワクチン            :年1回 または抗体検査後に判断

📅7歳以降(シニア犬) 抗体検査+必要に応じてワクチン   :獣医師と相談

 

抗体検査による個別化接種

近年、ワクチン接種前に「抗体検査」を行い、十分な抗体価が維持されていればワクチン接種を延期する選択肢もあります。

副作用リスクを抑えたい高齢犬や持病のある犬に推奨されます。

 

ただし、抗体検査はジステンパー、パルボ、アデノウイルスの3種類の抗体しか判定できず、

インフルエンザ(ケンネルコフ)、レプトスピラは別途単体で追加接種しなければならないので

年に1回の混合注射1本で済ませる方が良い場合もあります。

 

副作用とその対処法

主な副作用の種類と対処法
🩺軽度反応…接種後24時間以内

【症状】  接種部位の腫れ・痛み、微熱、食欲低下

【対処法】   1~2日で自然回復。症状が続く場合は受診

 

🩺顔面浮腫(ムーンフェイス)…接種後2~6時間

【症状】  顔や目の周りが腫れる

【対処法】  抗ヒスタミン薬投与で速やかに改善

 

🩺じんましん…接種後数時間

【症状】  皮膚の発赤、痒み

【対処法】 抗ヒスタミン薬、ステロイドの投与

 

🩺嘔吐・下痢…接種後24時間以内

【症状】  消化器症状

【対処法】  対症療法、重症の場合は点滴

 

🩺アナフィラキシーショック…接種後15分以内

【症状】  呼吸困難、虚脱、チアノーゼ

【対処法】  緊急処置(アドレナリン、ステロイド、輸液)

 

副作用リスクが高い犬

🚨小型犬(特に体重が5㎏未満の子)

🚨過去にワクチン接種後、副作用反応の経験がある子

🚨アレルギー体質

🚨高齢犬、持病がある

 

副作用予防のための対策

🛡️接種前に獣医師による健康チェックを受ける

🛡️体調不良時は接種を延期する

🛡️接種後、理想的には15分院内で待機し、異常がないか観察

🛡️接種当日は激しい運動やシャンプーを避ける

🛡️副作用予防の抗ヒスタミン薬事前投与を検討することもある

 

ワクチン接種後の注意事項

接種前の準備

・体調が良好であることを確認(食欲、排泄、活動性)

・下痢・嘔吐・発熱がある場合は延期

・他の薬を服用中の場合は獣医師に事前に報告

・過去のワクチン接種記録を持参

接種後の過ごし方

・接種後15分         ▶院内待機(アナフィラキシー対応の為)

・接種当日          ▶安静に過ごし、激しい運動・シャンプー・トリミングは避ける

・接種後24~48時間        ▶元気・食欲の有無、排泄をこまめに観察

・異常があれば速やかに受診  ▶顔の腫れ、呼吸困難、嘔吐、ぐったりしている 等

 

よくある質問💬

Q.1 室内飼いの犬にもワクチンは必要ですか?
A. はい、必要です。

ウイルスは飼い主の靴や衣服に付着して室内に持ち込まれる可能性があります。

また、動物病院やトリミングサロン、来客時の接触でも感染リスクがあります。

狂犬病ワクチンに関しては前述のとおり日本国内に狂犬病ウイルスを入れないため、法的義務です。

 

Q.2 ワクチン接種は何歳まで必要ですか?
A. 原則として生涯必要です。

ただし、高齢犬(15歳以上)や持病のある子は接種を延期できる場合があります。

獣医師に相談してください。

 

Q.3 混合ワクチンと狂犬病ワクチンは同時接種できますか?
A. 可能です。

ですが副作用を考慮し、2~4週間の間隔をあけることを推奨しています。

特に小型犬やアレルギー体質の子は別日接種が安全です。

 

Q.4 ワクチン接種後に具合が悪くなったらどうすればいいですか?
A. 速やかに動物病院に連絡してください。

特に以下の症状は緊急性が高いです。

⚠️顔や目の周りの腫れ

⚠️呼吸が苦しそう、ゼーゼーしている

⚠️嘔吐を繰り返す

⚠️ぐったりして動かない

⚠️痙攣

 

Q.5 ワクチン接種の費用はどのくらいですか?
A. 一般的な費用の目安は以下の通りです。

💉5種混合ワクチン:¥6,000~¥8,000

💉7種混合ワクチン:¥8,000~¥10,000

💉狂犬病ワクチン  :¥3,000~¥3,500

詳細に関しましては当院までお問い合わせください。

 

駒沢どうぶつ病院のワクチン接種

当院の特徴

🐾丁寧なカウンセリング:愛犬の生活環境・健康状態に応じた最適なワクチンプランをご提案

🐾事前の健康チェック :接種前に必ず獣医師による診察を実施

🐾副作用対策     :小型犬・アレルギー体質の子には事前の抗ヒスタミン薬投与を実施

🐾接種後の観察    :接種後15分の院内待機をお願いし、異常の早期発見に努めています

 

駒沢どうぶつ病院の取り組み

駒沢どうぶつ病院では、飼い主様とペットの双方にとって安心できる医療を提供するため、以下の取り組みを大切にしています。

🌸心のこもった診療
言葉が話せないペットの気持ちに寄り添う診療

🌸痛みを最小限に抑えた治療
麻酔やレーザー治療による苦痛やストレスの軽減

🌸インフォームドコンセントの徹底
治療方針を丁寧に説明し、飼い主様とともに最適な選択

🌸最適な治療法の選択
投薬・サプリメント・免疫療法・オゾン療法等、体に優しい選択肢

🌸免疫療法の導入
副作用の少ない治癒で体への負担を軽減

🌸夜間救急との連携体制
TRVA夜間救急動物医療センターとの連携、緊急時も安心

 

アクセス

  • 住所:〒154-0012 東京都世田谷区駒沢3-16-2
  • 最寄り駅:東急田園都市線 桜新町駅から 駒沢方面に約12分程度
  • 駐車場:無し 近隣の時間貸し駐車場をご利用ください(病院の向かいなど)

 

 

診療時間

曜日 午前 午後
月火水金土祝 9:30〜12:30 15:30〜18:30
木・日 休診 休診

関連ページ

 

院長紹介

院長名:田部 久雄
所属:駒沢どうぶつ病院 院長

所属学会・団体:

  • 東京都獣医師会 世田谷支部
  • 日本獣医麻酔外科学会
  • 日本獣医循環器学会
  • 日本臨床病理学会
  • 免疫療法研究会
  • 有機ゲルマニウム研究会

経歴:
日本大学卒業後、都内動物病院にて臨床経験を積み、カナダの動物病院で6か月研修後帰国 一般診療に加え、内科外科眼科診療を中心に多数の症例を経験。

地域に根ざした医療を志し、駒沢どうぶつ病院を1984年二代目として引き継ぐ。2025年で創業70年。臨床一筋48年

専門分野:
内科 外科 歯科 整形外科 眼科(独自の涙焼け改善手術) 皮膚科 予防医療 免疫療法 終末期医療

メッセージ:
大切なご家族であるペットが安心して過ごせるよう、丁寧な診療を心がけています。

本記事の情報は2026年6月時点のものです。犬の健康管理方法には個体差があり、症状や状況によって適切な対応は異なります。最新情報や具体的な対応については、必ず獣医師にご相談ください。

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